2024年2月に中古のポルシェカイエン(2015年式958後期)を購入しました。
巷では、ポルシェの車検は高いと噂されていますが、本当なのでしょうか?
先日、購入後に初めての車検を受けてきました。
巷で噂されている、ポルシェの車検が高いという噂の真相について、実際にかかった車検費用を公開したいと思います。
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Contents
車検費用ってなぜ高くなるの?
そもそも、車検費用ってなぜ高くなるのでしょうか?
車検に発生する費用は、大きく区分すると、法定費用、車検手数料・技術料、部品代の3つに区分されます。
- 法定費用
法定費用は、車検のときに必ず発生するものです。
法定費用は自動車重量税、自賠責保険、印紙代となりますが、これらのうち自動車重量税は車の重さや年式によって金額の大小が決定され、自賠責保険料と印紙代はどの車でもほぼ一緒になります。
自動車重量税は、車重が大きい車と、年式が古い車だと高くなります。
つまり、車重と年式が一緒であれば、ポルシェや国産車でも金額に差は出ないということです。
- 車検手数料・技術料
車検手数料や技術料は、車屋さんの収入になる部分となります。
一般的に、正規ディーラーは高くなり、町の車屋さんは安くなる傾向があります。
車検の手数料・技術料については、特に決まりがあるわけではありませんので、車屋さんによって、値段に差が出る部分です。
車検手数料については、一律でいくらと決まっていることが多いのですが、技術料は点検によって交換する部分が増加すればその分だけ増加していくことになります。
したがって、車検費用が高くなる要因は、依頼する車屋さんの手数料や技術料が高いからということになります。
私は特に正規ディーラーへのこだわりはなく、安く楽しく安全に乗れればいいというスタンスなので、町の車屋さんへ車検を依頼しました。
- 部品代
最後に部品代ですが、車検によって交換する部品が多くなれば部品代がかさむため、車検費用も高くなります。
国産車と外車では外車の方が部品代は明らかに高いです。
外車の部品代が高くなる理由は、生産国の原材料費・人件費・輸送コスト・為替などの影響が考えられます。
法定費用はいくらかかるのか?
車検に発生する法定費用は、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代から構成されています。
法定費用は前述のとおり、車の重さや年式によって金額の大小が決定されるため、ポルシェだから高いということはありません。
それでは、ポルシェカイエンの法定費用がどれだけかかったか見てみましょう。
- 自動車重量税
自動車重量税は、車本体の重さや年式によって課される税金です。
カイエンの場合は重量が2.5t未満のランクになるため、41,000円でした。
ちなみに、日産セレナ(2010年式)の車両重量税は、2t未満のランクのため32,800円でした。
- 自賠責保険
自賠責保険は、車に乗るうえで必ず入らなければならない保険(強制保険)で、車で人にケガをさせてしまった場合に適用される保険です。
自身のケガや、自他問わず車やモノに対する補償はありません。
カイエンの自賠責保険の金額は、17,650円でした。
自賠責保険は、日産セレナでも同額の17,650円でした。
- 印紙代
印紙代は、検査登録代として国に治める税金です。
カイエンの印紙代は2,300円で、日産セレナも同額の2,300円でした。
車検手数料はいくらかかるのか?
車検は、基本的に2年点検とセットになっているため、車検手数料の多くは基本点検料になります。
それに車検を通すときの手続費用がプラスで発生します。
車検は自社工場で基本点検を実施して、問題がある場所については、交換・修理などを行い、運輸局の自動車検査場で車検を行います。(認証工場の場合)
したがって、点検費用+車検手続費用が発生することになります。
ポルシェカイエンの点検基本費用は、31,000円で、車検手続手数料は6,000円の合計37,000円でした。
日産セレナの点検基本費用は、24,000円で、車検手続手数料は7,000円の合計31,000円でした。
この辺は、車屋さんによって値段は異なるため、一概に比較は難しいところではありますが、セレナとの比較では差額+6,000円となりました。
※記載金額の1,000円未満の端数は調整しています。
技術料・部品代はいくらかかるのか?
車検費用で一番差がでるのが、技術料と部品代になるかと思います。
部品の交換や修理が多くなればその分の費用が増加することになります。
カイエンの部品交換等については、主に下記項目を実施しました。
・エンジンオイル交換、オイルフィルター交換
・ブレーキフルード交換
・トランスファーオイル交換
・エアコンフィルタ交換
・冷却水補充
・ウインドウォッシャー補充
・リヤワイパーブレード交換
・エンジン・下回り洗浄
トランスファーオイルは、カイエンの持病で低速時にトランスファーからゴトゴト異音や振動が発生することがあるのですが、例に漏れず私のカイエンもトランスファーの振動が少し出始めていたので交換してもらいました。
それ以外は特段珍しいことはやっておらず、車検あるあるの項目かと思います。
上記の技術料は26,000円で、部品代は57,000円でした。
項目 | 技術料 | 部品代 |
エンジンオイル交換(6.7リッター) | 4,400円 | 26,000円 |
オイルフィルターなど | 8,400円 | |
ブレーキフルード交換 | 6,600円 | 3,900円 |
トランスファーオイル交換 | 6,600円 | 持ち込み |
エアコンフィルタ交換 | 3,300円 | 10,000円 |
クーラント補充 | 1,100円 | |
リアワイパーブレード | 3,800円 | |
下回り洗浄 | 4,400円 | |
その他 | 700円 | 3,800円 |
合計 | 26,000円 | 57,000円 |
なお、トランスファーオイルについては、持ち込みしました。
純正だと高いので社外のFUCHS TCF-1を利用し楽天市場で7,200円でした。
※記載金額の100円未満の端数は調整してあります。
高すぎ?カイエンの車検総費用はいくらだったのか?
ポルシェカイエンの車検費用は、総額で約181,000円となりました。
別途購入したトランスファーオイルの代金を含めると、約188,000円です。
どうでしょうか?高いと思いますか?
国産車に比べたら、確かに高いかもしれませんが、個人的にはもっと高いのかと思っていたので、ちょっと拍子抜けした感じです。
特段大きな部品交換などがなかったのも影響しているのかもしれません。
もし、カイエンの車検を受けたよーって人がいましたら、コメントでいくらだったか教えてください。
なお、部品については自分で調達して持ち込みでお願いするか、自分で交換するなどすればもっと費用は抑えられるのではないかと思います。
今後予想される大きな部品交換はブレーキパッドとブレーキローターの交換で、こちらも巷では30万円以上の費用がかかると言われています。
ただ、納車時から6,600kmほど走行しているにも関わらず、今回の車検時でブレーキパッド残量は変わらなかったので、交換はまだまだ先になりそうです。