高卒で公認会計士&税理士になった僕が公認会計士を目指した理由。

僕が公認会計士になろうと思ったのは、2008年の8月。

26歳になる年でした。

当時の僕は、将来に不安を抱えていました。

特に将来やりたいこともなく、高校を卒業して就職したものの、あまりのつまらなさに1年半で退職してしまいました。

退職後の僕は、東京で契約社員(という名のフリーター)をしていました。

年収は250万円くらい。

将来の不安をはっきりと認識したのは、公認会計士になろうと決意するちょっと前にあった地元の同窓会でした。

まわりは結婚したり大きな企業に勤めていたり、順調な人生を歩んでいるなぁと思えるような人ばかりでした。

当時はMHP2nd G(モンスターハンターポータブルセカンドG)というPSPのゲームが流行っていて、僕も夢中になってやっていました。

同窓会で今何しているの?と聞かれ、「東京でモンハンやって遊んでるよ。」と答えるようなありさまでした。

地元の同窓会が終わった帰り道、ふと将来のことを考えていました。

「将来自分は何をやっているんだろう・・・」

「今の生活を続けていたらどうなるんだろう・・・」

当時僕が住んでいたのは、1Kの木造アパート。

築30年以上の学生が住むような貧乏アパートで、隣の部屋の声が丸聞こえになってしまうような壁の薄さで、おまけに冬は東京かと思えない位に寒いところでした。

まさか、将来もずっとあのアパートに住むことになるんじゃないか・・・

契約社員なので将来年収が大幅に上がることもなく、かといって今後いつ契約が終了してもおかしくない・・・

率直に、

今の状況ってやばいよね

と思ったのです。

おまけに、僕は高卒です。

今からまともな職に就くといってもたかが知れている。

社会的信用もゼロに等しいです。

あれこれと考えていると、こんなことができたらいいなぁってことが頭の中にあふれてきました。

僕って結婚できるのかな。

それより、まずは彼女欲しいよね。

いいところにも住みたいな。

好きなもの食べたい。

好きな服も着たい。

好きな車に乗りたい。

旅行にも行きたい。

ていうか、お金欲しい。

そうそう。やっぱお金は欲しいよね。

社会的信用も欲しい。

みんなに凄いって言われたい。

頭の中は無いものねだり状態でしたが、つまるところ、将来の不安を解消すること、お金を稼ぐこと、社会的信用力をつけることができるのは何かを考えるきっかけになったのです。

それらを解消するために資格をとろうという発想になったのは、父の影響がありました。

父は、公認会計士ほどではないにしても、色々な資格をもっていて、資格があれば仕事は何とかなるという思想をもっていました。

僕が公認会計士という資格を知ったのは、たまたま読んだ本に公認会計士という職業が出てきたからです。

公認会計士って、名前の響きだけで何だか凄そうだし、お金に強そうな感じしませんか?

僕はそう思っていました。

そして、公認会計士という仕事を色々調べてみたのです。

公認会計士は、弁護士・医者とともに、三大国家資格などと言われているそうです。

資格取得の難易度はかなり高いという事も知りました。

僕は、人生を変える手段として資格を使うのならば、本当に人生を変えることができる位の威力があるものでなくては意味が無いと思っていました。

だから、資格の中でも特に難易度が高いものであれば、それはそれでいいに違いないと確信していました。

難易度の高い資格は他にもあります。

弁護士、医者もそうです。

僕はお金が好きなこともあって、税理士にも興味がありました。

弁護士・医者・税理士も候補に挙がる中で、公認会計士を目指す決定打となる出来事がありました。

それは、

そもそも高卒の僕には国家試験を受験する資格すらなかった

のです。

そう、弁護士・医者・税理士の国家試験を受験するためには、受験資格が必要なのです。

高卒の僕は、そもそも受験することすら拒否されていたのです。

まじかよ、ふざけんな!

というのが本音でした。

ところが、公認会計士試験は数年前の試験制度改正の影響で受験資格が撤廃され、誰でも受験できるようになっていたのでした。

これはチャンスだと思いました。

公認会計士は、経済系では最高位の資格であり、上場企業等の大企業を相手にしたスケールの大きな仕事をします。

高卒が上場企業相手に先生と呼ばれながら仕事をするって、面白いと思いませんか?

僕は面白そうだと思いました。

また、将来のキャリアプランの選択肢が広く、監査法人と呼ばれる公認会計士が集まった会社で仕事をしたり、コンサルティング会社や会計事務所、一般の会社などで仕事をすることもできますし、独立をすることも可能です。

しかも、公認会計士になると、登録すれば税理士になることもできますし、税理士になると、行政書士にもなることもできます。

つまり、公認会計士になると、税理士にもなれて、行政書士にもなれるわけです。

事実、

現在の僕は公認会計士と税理士の資格を持っています。

僕は公認会計士の資格があれば将来食いっぱぐれもないだろうし、リスクヘッジとしてもちょうどいいなぁとも思いました。

あとは試験に受かるかどうかということくらいでしょうが、いくら難関資格であってもなぜか自信だけはありました。

なぜなら、人より少しだけ集中力があると思っていたからです。

ゲームのモンハンは2晩徹夜でやることもあったし(結局1,000時間以上やりました)、DJの練習も15時間連続でやるくらい熱中するタイプだったのです。

そして、その熱意を勉強に向ければいいだけと思っていたのです。

僕は人生でそれまで一度も本気で勉強をしたことがありませんでした。

だから、一度くらい人生の中で本気の勉強をしてみるのもいいかもしれないとも思いました。

そして、僕は公認会計士を目指すことにしたのです。

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