公認会計士試験に独学で合格することは可能なのか

こんにちは。高卒公認会計士です。

今回は、公認会計士試験に独学で合格することは可能なのか?という点についてお話してみたいと思います。

巷には、公認会計士試験に独学で合格された方のブログや、書籍などがありますので、独学合格自体は不可能ではないと思います。

しかし、私自身は独学での勉強に否定的な意見をもっています。

理由は、独学合格の難易度がかなり高いと感じるためです。
(不可能ではないが、実質的に不可能に近いと考えています。)

独学をすすめない理由1

公認会計士試験に合格するためには、資格予備校を利用する方がほとんどです。

それでは、なぜ予備校を利用するのでしょうか。

それは、公認会計士試験合格のために特化した教材が一般書籍として販売されていないからです。

公認会計士試験の試験範囲は広く、財務会計論の理論・計算、管理会計論の理論・計算、企業法、監査論、租税法の理論・計算、選択科目(経済学、経営学、民法、統計学のいずれかひとつ)をそれぞれ勉強する必要があります。

試しに、これらの勉強に必要な教材を書店の店頭や、Amazonなどで探してみてください。

どれが公認会計士試験の合格に必要な書籍かわかりますか?たぶんわからないのではないかと思います。

資格予備校の公認会計士試験講座を利用すれば、公認会計士試験の合格に必要な教材が、網羅的に入手することが可能です。

公認会計士試験に合格するコツは、正しい教材で正しく勉強することです。

教材選びに時間をかけるよりも、試験の点数をあげることに時間をかけることが正解だと私は思います。

独学をすすめない理由2

公認会計士試験で勉強する財務会計論、監査論、租税法などは、毎年基準や法令が改正されています。

最新の基準や法令に対応した教材を利用しないと、試験問題についていけません。

独学の場合、最新の改正論点をどうやってキャッチアップするのか、試験に与える影響度(重要か軽微か)をどのように判断するのかが問題となります。

さて、どうやって対策しますか?

難しいですよね。

この点についても、資格予備校では対策をしてくれますので、予備校を使うほうがいいと私は考えています。

 

以上、教材の入手方法と改正論点の点から、独学をおすすめしないという理由を述べました。

実際の独学合格者の話

次に、私が実際に出会った公認会計士試験独学合格者のお話をしようと思います。

半年・独学で公認会計士試験に合格された方で、10年以上前の話になりますが、私はこの方の勉強方法セミナーに出席したことがあります。

東大出身で、選択科目はほぼ勉強が必要ないレベルで公認会計士試験をスタートさせていたとの記憶があります。

かなり勉強慣れしている方だと思います。

この方のように、勉強慣れしていて、独学でも合格できる自信がある(または、独学合格にチャレンジしたい)という方に対して、独学での公認会計士試験に挑むことは否定しません。

また、この方の場合、独学合格とはいっても模試や教材は資格予備校のものを一部使用されていました。

したがって、独学をするにしても何らかのかたちで資格予備校の教材を利用することにはなるのでしょう。

結論

公認会計士試験は、難しい試験だと思います。

合格自体が大変な上に、独学の勉強はさらに教材の選定・最新論点のキャッチアップというリスクが伴います。

公認会計士試験の合格することを目標とした場合、資格予備校を利用するというのが、私のオススメする一番の方法です。

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