
こんにちは。高卒公認会計士です。
今回は、公認会計士(試験合格者含む)が、監査法人のクライアント先で行う会計監査の仕事番外編についてご紹介したいと思います。
番外編では、クライアント先によってはこんな事があるよというような話をまとめたものです。
それでは、いってみましょう!
受付編
クライアント先に到着すると受付を行うのですが、クライアント先によって受付方法も千差万別です。
- 受付の方がいるタイプ
建屋の入口に受付があるタイプと、敷地の入口(門)に受付があるタイプの2タイプがあります。
ものすごい主観的な意見ですが、歴史あるクライアントは受付の方がいるタイプが多い気がします。
受付表を自分で記入するタイプと、受付の方が記入してくれるタイプも
また、受付の方は女性の方が多いですが、美人な方の場合には特に諸先輩方の反応が面白いのでみておきましょう。
- 内線電話が設置されているタイプ
入口に内線電話が置かれていて、訪問先の内線へ連絡するタイプ。
特にコメントはありませんが、あまり訪問慣れしていないクライアントの場合、訪問先の担当者の名前を忘れていることがあったりしますので注意が必要です。
「ご担当の方へお取り次ぎをお願いできますでしょうか。」で対応すればいいんですけどね。
受付後は、クライアントの担当者が入口まで迎えに来てくれるケース、そのまま監査部屋に直行するケースなどがあります。
監査部屋アメニティ編
監査部屋は、監査を行うためにクライアントが用意してくれている部屋です。
会議室の一室を終日貸し切っていたり、通年監査法人用の部屋として用意してくれているようなところもあったりします。
監査部屋のアメニティはクライアントによって以下のような違いがあります。
- 各種飲み物・各種お茶菓子が用意されているタイプ
私がびっくりしたのが、様々なお茶やコーヒーが飲み放題、お茶菓子もご自由に食べてくださいというスタイルのクライアントです。
監査部屋にわざわざポットとかお茶菓子などを持ってきて用意してくれてあるんですよね。
新人の頃は遠慮していたのですが、折角用意していただいているということで、ありがたく頂戴するようになりました。
- 定期的にお茶などを出してもらえるタイプ
朝・昼食後・夕方など、定期的にお茶やコーヒーを出していただくクライアントです。
クライアントの方が持って来られるので、居眠りしていたりしないように注意しましょう。
- クライアントとティータイムがあるタイプ
これも結構びっくりしたのですが、お茶菓子を用意していただいて、クライアントの役員等と雑談しながらティータイムを過ごすというものです。
ですが、改まって振り返ると、クライアント役員の方と色々話をできるというのは、公認会計士としてありがたいとことだと思います。
雑談ベースだとしても、経営者の色々な考え方や経営上の課題などを聞いたりできるチャンスですので。
- 何も用意されていないタイプ
スタンダードになりつつありますが、特にお茶や茶菓子等は用意されていないクライアントです。
お互いに一番気を使わないタイプだと思います。
- 喫煙可能な絶滅危惧種タイプ
平成初期か!と突っ込みたくなる事かと思いますが、平成の後期でもありました。
監査部屋で喫煙可能なクライアント先です。
このタイプは、力を持った役員が喫煙者のケースが多いと思います。
パートナーや主査レベルも喫煙者で、役員がタバコを吸いに監査部屋に来て雑談するというような光景を目にします。
お茶菓子や飲み物を用意してもらうタイプだと、もはやどっちがお客様かわからないような状態ですね。
ちなみに、アメニティという表現は正式なものではなく、監査法人内では通用しません。
監査部屋設備編
監査部屋設備もクライアントによって色々なタイプがあります。
監査を行う上で、こんな監査部屋は嫌だと思うものを挙げてみました。
- ネットがつながらない
大手監査法人では、ネットを通じてクラウド環境で仕事をしますので、ネットの接続可否は重要です。
ネットにつながらないと、ほぼ何もできません。
監査部屋にインターネット環境がなく、モバイルWi-fiルーターも圏外というクライアントがありました。
紙調書のリファ飛ばすかインデックス振るくらいしかできないです。
(リファは、リファレンスのことで、監査調書間の数字の整合性や、証憑と監査調書間の数字の整合性を確かめるために、該当箇所に互いのインデックスを記載することです。リファレンスを実施することをリファをとるとか、リファを飛ばすといいます。インデックスは、調書にNoを付することです。)
- 内線電話が設置されていない
監査をしていると、質問したいことが沢山出てきます。
メールより聞いた方が早いとか、直接説明してもらいたいなんて時があるわけですが、内線が監査部屋に無いわけです。
名刺を見てみると、代表電話番号しか記載されていない、、、、
いちいち代表電話に掛けるのかって話ですね。クライアントに担当者別の外線電話番号表を依頼しときましょう。
特に、監査慣れしていないクライアントだとある話だと思います。
- 椅子がパイプ椅子
監査部屋の椅子がパイプ椅子は、地味に嫌なパターンです。
事務職経験者ならわかると思いますが、お尻痛くなるんですよね。
昼食編
お昼もクライアント先によって様々です。
- クライアントの社食を利用するタイプ
クライアント先に社食がある場合、社食を利用させてもらうことがあります。
色々な会社の社食を利用させてもらいましたが、会社によってイケてる、イケていないというのがあります。
制服のあるクライアントですと、アウェー感も一緒に味わうことになります。
イケていない社食のクライアントですと、外食をしたくなります。
- クライアントと一緒に食べるタイプ
クライアント先によっては、毎回クライアントの方と一緒に食べることになります。
- 監査チームで外食タイプ
このパターンが一番多いと思います。
監査チームで食べる場合は、過年度の監査チームが開拓した美味しいお店へ連れて行ってもらうことが多いです。
私も、色々なランチに連れて行ってもらった記憶があります。
新人の頃は監査法人に入ると、お昼に美味しいものが食べられるんだなとよく思ってました。
呼ばれ方編
クライアント先によっては、〇〇さん付けで呼ばれたり、○○先生と呼ばれることがあります。
最初の頃は、どうにも「先生」と呼ばれることに抵抗を感じていました。
先生と呼ばないでという拘りを持とうかと思っていた時期もありましたが、結果的に今はどうでもよくなってしまっています。
以上、監査法人の仕事(クライアント番外編)でした。
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