公認会計士短答式不合格

短答式試験にまた落ちてしまった方へ。

短答式試験に6回連続で落ちた高卒の公認会計士試験合格者が、短答試験に何回も落ちた時に考えたこと、短答合格に必要なコツを伝授します。

僕が短答式試験に落ちた時のこと

「会計士試験受けるのをやめよう」

2011年の12月の短答式試験を受けたあと、僕はそう思っていました。

今回で6回目の受験でした。

2012年の1月16日に短答式試験の合格発表がありました。

試験受験者数:13,573人
合格者数:820人
合格基準:総得点の70%以上

僕の得点比率は66%。

不合格。

6回も受けて合格できなかった。

正直、センスがないと思いました。

応援してくれている親や友達に何て言えばいいのか、、、

「また落ちた。」

と報告するのも気が重い。

さすがに察してくれて、

「次、頑張ればいいよ。」

と言ってくれてはいるけど、

「やっぱりね。」「また落ちたんだ。」「もう無理なんじゃない。」

と思われている気がする・・・・

毎日毎日何時間も勉強したけど、結果が出なくてとても悔しかった。

なんでこんなに頑張っているのに結果が出ないんだろう。

これだけやって無理なら、もう試験を受けるのをやめよう。

そう思ったのです。

6回目の短答試験を受けるまでの遍歴

僕が最初に勉強を始めたのが、予備校の2010年合格目標コースでした。

下記に受験遍歴を記載しますが、合格のコツとは関係ありませんので興味のある方のみご覧ください。
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  • 短答1回目

2009年5月の短答。

全く歯がたたず全体で4割超えた程度の得点でした。

受験者 :17,371名
合格者 :2,289名
合格率 :13.2%
合格基準:総得点の70%

  • 短答2回目

2009年12月の短答。

2010年度から、短答式試験が年2回開催されるようになりました。

得点は全体で56%程度。

企業6割、監査7割、管理・財務が5割でした。

受験者 :17,583名
合格者 :1,576名
合格率 :9.0%
合格基準:総得点の71%

  • 短答3回目

2010年5月の短答。

詳しい得点は忘れてしまいましたが、全体で65%程度だったかと思います。

12月短答との公平性を担保するということで、5月短答の合格得点比率が12月と同様に設定されていた記憶があります。

そのため、12月短答と5月短答で合格者数・合格率ともに雲泥の差が出ることになった回です。

受験者 :17,660名
合格者 :820名
合格率 :4.6%
合格基準:総得点の71%

  • 短答4回目

2010年12月の短答。

個人的にとても悔しい思いをした回でした。

僕の総得点は71.6%。

合格基準は総得点の73%。

財務会計のケアレスミス1発で合格が消し飛びました。

油断していたのが原因です。

同時期に勉強を始めた人のほとんどが、この回で合格していきました。

受験者 :17,224名
合格者 :1,708名
合格率 :9.9%
合格基準:総得点の73%

  • 短答5回目

2011年5月の短答。

5月短答で合格するのは絶望的と思った回でした。

合格率は3%。合格者500名程度。

新方式の短答式試験になって2年度目。

一気に12月短答の方が受かりやすいという風潮になりました。

自分の得点は記憶にすらありません。(たぶん、6割後半です。)

この年の初めの1月、公認会計士試験合格者が監査法人に就職できないということが問題となっており、公認会計士試験合格者を減らす方針であることが金融庁より公表されました。
平成24年以降の公認会計士試験合格者数のあり方について

受験者 :14,970名
合格者 :523名
合格率 :3.4%
合格基準:総得点の73%

  • 短答6回目

2011年12月短答。

この12月短答に合格しなければ、実質的にこの年度の短答式試験合格は不可能だと思っていました。

結果は、自己得点66%。合格基準70%。

金融庁の発表通り、短答式試験から合格者の人数を抑制する動きが出てきました。

難化する合格率に、僕のモチベーションも削がれ、心がポッキリと折れたのです。

受験者 :13,573名
合格者 :820名
合格率 :6.0%
合格基準:総得点の70%

7回目の短答式試験までにしたこと

いったん勉強から離れてみた

6回連続で短答式試験に不合格となり、僕は本当に公認会計士試験をやめようと思いました。

意図して勉強から離れたわけではありません。

心がポッキリ折れてしばらく勉強に手が付かなかった。

とういうのが本音です。

12月短答が終わって、約1か月勉強から離れていました。

その間、実家に帰省したり、友人と会ったりしました。

しばらく勉強から離れてみると、自分の心の中から湧き上がってくる感情がありました。

「やっぱり、もう一度だけチャレンジしよう。」

そう思ったのです。

そして、次の短答で合格できなかったらもう終わりにしようと決めました。

気持ちに整理がついたのは、僕が30歳になる年だったこと、受講していた予備校の標準コースに5月短答受験分も対応していたことも影響しています。

せっかくここまでやってきたのだから、あと一回だけやってみようと思ったのです。

前年度の合格者に勉強方法と本試験の解き方を聞いた

僕の中で大きかったことは、前年度の公認会計士試験合格者に勉強方法と本試験の解き方を聞いたということです。

僕が声を大きくして言いたいのは、

「机に向かって勉強するだけが、試験に合格するための努力ではない。」

ということです。

どこでも言われていることだとは思いますが、試験に合格するには、

1.勉強時間を確保すること
2.正しい勉強方法を行う事
3.本試験で正しい解き方をすること

が必要です。

インターネットで検索すれば、勉強方法に関する情報はたくさん出てきます。

僕もたくさんの合格体験記や勉強方法にかかわるブログを読み漁りました。

でも、やっぱり、

実際の合格者に話を聞くのが最強

だと思います。

そして、

同じ予備校で勉強していた人から聞く

さらに、

できる限り多くの人に聞く

ことも重要だと思っています。

僕が話を聞いたのは、5名ほどでした。

みんな快く相談に乗ってくれたのは今でも感謝しています。

僕が合格者に聞いたこと

僕が合格者に聞いたことを事例として挙げてみます。

  • 1日の勉強時間
  • 勉強スケジュールの立て方
  • 休日の有無
  • 1日にこなす勉強の分量
  • 勉強で主に使った教材・補助的に使った教材・使わなかった教材
  • 1日に何科目勉強するか
  • 計算科目の勉強方法(科目ごと)
  • 理論科目の勉強方法
  • 短答と論文の勉強を分けて行うか
  • 答練や問題集の使い方
  • 短答式試験の科目ごとの解き方・時間配分
  • 論文式試験の科目ごとの解き方・時間配分
  • ケアレスミスの防止策
  • 短答科目ごとの成績と解いた問題・解かなかった問題(財務・管理のみ)
  • その他の留意点など

ざっと上記のようなことを聞きました。

僕が、同じ予備校の合格者複数名から話を聞くことを推奨するのは理由があります。

それは、

  • 大量にある教材の中で、何を優先して勉強すればいいのかわかる
  • 勉強方法は人によって異なるので、自分に合った方法を取捨選択できる

ということです。

予備校が違えば、使う教材も異なるわけですから、勉強方法の再現性を高めるには同じ予備校の人から聞くのがベストだと思います。

また、「合格する」勉強方法は様々です。

ですが、自分に合う方法・合わない方法があるというのも事実です。

したがって、色々な事例を知ることで、その中から自分な好きな方法、自分に合っている方法を取捨選択することができます。

どうやって合格者と知り合うか

普段から人的ネットワークを築いている方にとって、合格者から話を聞くことは容易いかもしれません。

しかし、そうでない方が試験合格者に出合うというのはハードルが高いと感じるかもしれません。

実は僕も、勉強開始から2年間は1人で孤独に勉強をしていました。

しかし、あることがきっかけで、他の受験生と交流をもつことになったのです。

それは、

予備校の就活セミナー

でした。

就活セミナーに参加して、他の受験生と知り合うことができたのです。

そこで出会った受験生のほとんどは、僕より先に公認会計士試験に合格してしまったため、結果として公認会計士試験合格者になったのですが、出会うきっかけになったのは確かです。

僕の少ない経験の中での話で恐縮ですが、会いたい人に会うためのコツをもう少しご紹介したいと思います。

  • 普段から会いたい人を公言しておく
  • 行動範囲を広げてみる
  • イベントやセミナーに積極的に参加する
  • SNSやブログ、ホームページなどで交流する

例えば、僕は昔趣味のホームページを作っていて、そこをきっかけに10年以上交流のある様々な人と知り合うきっかけができました。

友人の輪が広がったのです。

また、僕は現在結婚していますが、妻と出会ったのは僕が趣味で出ていたイベントでした。

自分が情報発信する側になるのもいいですし、情報発信している人にコンタクトをとるでもいいです。

行動範囲を広げて、イベントやセミナーに積極的に参加するのもいいと思います。

出会いは偶然かと思うかもしれませんが、すべては自分の行動から始まっています。

ですので、少し意識してみてください。

適度に休息を取るようにした

週に休日を設ける事にしました。

僕の場合、週に2日休むようにしました。

この時期、モチベーションの維持がネックになっていて、休みなく勉強することが辛くなっていました。

ですので、思い切って週2日休むことでリフレッシュを図りました。

その結果、残りの5日は集中してやることができました。

ただ、僕が話を聞いた人のうち、圧倒的な成績で合格していた人は、休日もなく勉強量もすごい人でしたので、勉強量は大切なんだと思います。
(僕は結局無理でしたけど・・・(´・ω・`))

睡眠をきちんととる

睡眠時間が短いと、勉強の効率が悪くなります。

特に暗記科目は読んでるだけで全然頭に入ってきません。

ですので、一日8時間を目安にしっかり睡眠をとるようにしていました。

7回目の短答試験にチャレンジ

そうこうして、2012年の5月に7度目の短答試験にチャレンジすることとなりました。

短答式試験が終わり、自己採点した結果は12月基準得点の70%を下回っていました。

例年、5月短答試験の合格基準点は12月同様となっていたため、合格予想ラインは70%でした。

あぁ、終わったんだなと思いました。

将来のことを考えられないまま、合格発表まで堕落した生活をしていました。

合格基準点が合格予想ラインを下回る

2012年の6月22日に、公認会計士・審査会のホームページで2012年5月に行われた短答式試験の合格発表がありました。

合格基準点が予想を下回り、67%になっていました。

え?

と思って受験番号を調べてみると、合格者受験番号に自分の受験番号があります。

「やったー。合格している!!」

思わずガッツポーズをしてしまいました。

受験者 :10,722名
合格者 :454名
合格率 :4.2%
合格基準:総得点の67%

前回の短答式試験から3,000名近い受験者が減少しており、12月の合格基準70%を採用した場合には合格率が下がりすぎると金融庁が判断したのかもしれません。

しかし、合格率4%の試験に合格したのは事実です。

5月短答に受かるのは至難だと思っていましたが、合格してしまったのです。

たまたまラッキーだったのかもしれませんが、僕は正しい努力を続けた結果だったと思っています。

そして、僕はその8月に受けた論文式試験に合格しました。公認会計士短答式試験の合格通知

まとめ

今回僕が伝えたかった事は、

チャンスがあるならもう一度短答にチャレンジして欲しい

ということと、

合格者から勉強方法と試験の解き方の話を直接聞いて欲しい

ということです。

最後に、「頑張っているし、それなりに時間も投入しているけど成果が出ない」と思っているのなら、「正しい頑張り方をしているのか」ぜひ振り返ってみて欲しいと思います。

頑張る方法が間違っていたら、成果は出ません。

だから、自分が頑張っている方法は正しい頑張り方なのかを振り返って反省するというのも、試験合格のための努力だと僕は思います。

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